マ軍にMLB初の女性GM誕生 “やり手”アング氏、ジーターCEO歓迎「豊かな知識を…」

北米のメジャー男性プロスポーツ史上初となる女性GMが誕生【写真:Getty Images】
北米のメジャー男性プロスポーツ史上初となる女性GMが誕生【写真:Getty Images】

キム・アング新GM「この挑戦が軽いものであると私は受け止めていません」

 メジャーリーグのマーリンズは13日(日本時間14日)、キム・アング氏が新たにGMに就任したと発表した。大リーグ公式サイトによると、MLBでは初となる女性GMで、北米のメジャープロスポーツ史上でも初めての抜擢だという。

 52歳のアング氏はメジャーで30年の経験があり、これまでヤンキースやドジャースでGM補佐を歴任。中国系の米国人で、アジアにルーツをもつ人物がMLBチームのトップに立つのは、ドジャースの元GMで現ジャイアンツの球団社長を務めるファーハン・ザイディ氏についで2人目になるという。

 アング氏は声明で「インターンとしてメジャーリーグに入りました。数十年の努力の結果、私がこの度GMとしてマイアミ・マーリンズをリードすることになったことは、とても名誉なことです」とコメント。重責を担う身となり「この挑戦が軽いものであると私は受け止めていません。このビジネスに入った当時、女性がメジャーリーグ球団をリードすることはありえないことのようでしたが、私は自分の目標のために根気強く頑張ってきました。そして今、私の目標はマイアミにチャンピオンシップをもたらすことです」と語っている。

 マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターは声明で「我々は、キムが彼女の豊かな知識とチャンピオンシップレベルの経験をマイアミにもたらすのを楽しみにしています」と期待。MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーも「MLBの全ての人たちが、キムがマーリンズで得た機会に心を躍らせています。キムの就任は、すべてのプロスポーツ界で新たな歴史をつくり、野球やソフトボールを愛する多くの女性や少女に対してのとても重要な例となるでしょう」と語った。

 さらに大リーグ公式では、野球界で歴史を切り開いてきた女性も特集。その中で、“ナックル姫”の愛称で日本人初の女性プロ野球選手としてプレーした吉田えりさんを紹介した。2010年に米国に渡ったことにも触れ、その先駆者としての功績を綴った。

(Full-Count編集部)

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