2度の指名漏れをバネに…西武柘植が正捕手獲りへ決意「自分の1番いいところを」

社会人3年目にはドラフト候補に挙がるも指名漏れを経験「これじゃかからないかなと」

 映像を見るなどして対戦相手の研究を重ね、2年目から正捕手を務めた。都市対抗にも出場し、3年目にはドラフト候補に名前が挙がったが、再び指名漏れを経験した。

「『ちょっと怪しいかな』とは思っていました。バッティングが全体的に良くなくて、あんまり結果が出ていなかった。『これじゃ、かからないかな』とは思っていました。それからは足の上げ方を工夫したり、リード面はスローイングの安定性などにもう一度取り組みました」

 そして社会人4年目のドラフトで、西武から5位指名を勝ち取った。指名を受けた時は「プロの世界に入れるんだ」と喜んだが、すぐに「ここから活躍しないと意味がない」と気を引き締めた。西武には19年にパ・リーグ首位打者を獲得した正捕手、森友哉がいる。その壁を越えなければ、レギュラーを掴むことはできない。

「森さんはスーパースターなので、普通にやったら勝てない。『ピッチャーとの息を合わせて、失点をできるだけ減らす』という、自分の1番いいところをアピールしたいと思います。調子が悪い中でも、場面場面でやっちゃいけないことをピッチャーに伝えることが大事だと思います。調子が悪いからといって、考えなくなるのが一番ダメ。そのピッチャーが今できること、調子が悪い中でも、やらなきゃいけないことをしっかり伝えたいと思っています」

 ルーキーイヤーは1軍で17試合に出場。守備面では、試合中に相手打者の反応を見ることが大事だと学んだ。

「ピッチャーに信頼されるキャッチャーになりたい」

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