ロッテ澤村は先輩らに続けるか? 黒田、上原ら海外FAでメジャー移籍した投手たち

ロッテ・澤村拓一【写真:荒川祐史】
ロッテ・澤村拓一【写真:荒川祐史】

海外FA権でのメジャー移籍第1号は吉井理人(現ロッテ1軍投手コーチ)

 ロッテの澤村拓一投手が海外FA権を行使することを決断した。メジャーリーグ挑戦の希望を持っており、今後は日本を含めたMLB球団からのオファーを待つことになる。ここではFA権を行使し海を渡った主な投手たちを振り返っていく。

 ポスティングシステムではなくFAで初めてメジャー移籍した選手は1997年の吉井理人(現ロッテ1軍投手コーチ)だ。当時はヤクルトに在籍しており同年は3年連続2桁勝利となる13勝(6敗)を挙げオフにFA宣言しメッツと1年契約を結びNPB史上初のFA権行使によるメジャー移籍となった。

 移籍2年の1999年には12勝8敗、防御率4.40と活躍。メッツ、エクスポズなどでプレーしメジャー通算は162試合に登板し32勝47敗、防御率4.62の成績を残した。

 吉井に続けと1998年にはオリックスの木田優夫、1999年に横浜の佐々木主浩と3年連続でFAでのメジャー移籍が続いた。その後も2007年に広島の黒田博樹、ロッテからは小林雅英、薮田安彦、2008年には川上憲伸、上原浩治ら日本球界のエースたちが次々に海を渡っていった。

 先発投手では黒田がドジャース、ヤンキースで先発ローテの中心として活躍しメジャー通算321試合に登板し124勝105敗、防御率3.55の好成績をマーク。リリーフでは上原がレッドソックスでワールドシリーズを制覇するなど通算436試合に登板し22勝26敗、81ホールド91セーブ、防御率3.02と存在感を示した。

 FAでのメジャー移籍は2017年にオリックスの平野佳寿投手が最後となっている。150キロを超える直球とスプリットを武器とする澤村は夢のメジャー移籍を実現することができるだろうか、注目が集まる。

【表】海外FA権でメジャー移籍した投手たち ※マイナー、独立リーグ含む

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