ファウルチップにひっくり返り失神… 1395試合裁いた「卍ポーズ」審判が思い出す激痛

NPB審判員の敷田直人氏【写真:(c)NPB、(c)Konami Digital Entertainment】
NPB審判員の敷田直人氏【写真:(c)NPB、(c)Konami Digital Entertainment】

敷田審判員が「eBASEBALL プロリーグ」のゲスト解説に

 一般社団法人日本野球機構(NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)が共催するプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」が5日に開幕した。3シーズン目となる今季も厳しいプロテストを通過したトッププレーヤーたちが1球団4人のチームを結成。プロ野球同様に、セ・パ両リーグに分かれて日本一の座をかけて争う。

 昨季までは会場のファンの前でプロプレーヤーたちが卓越した技術を披露し、熱戦を繰り広げていたが、今季は全ての試合が無観客でのオンライン配信に。毎回、豪華なゲストを迎えて熱戦の様子を届けている。「セ・パe交流戦 後節」では、「卍ポーズ」で野球ファンからもお馴染みの敷田直人審判員がゲスト解説として登場する。解説をするのは初めてだという敷田審判員にインタビュー。これまで約1400試合に出場してきた敷田審判員から見た「eBASEBALL プロリーグ」や印象に残った試合、さらに知られざる審判員のオフとは――。

「普段はグラウンドで審判をやっていて、解説をしたことがないですから、何をしゃべっていいのかわかりませんでした。『審判の目線で話してもらえたら』ということだったので、挑戦してみることにしました」と今回のゲスト解説について振り返った敷田審判員。

 プロプレーヤーたちの真剣勝負に「選手たちの熱い思いを感じることができて面白かった」と圧倒された様子。「すごく熱い戦いで、プレーヤーの皆さんの真剣な戦いが伝わってきました。正直、実際のプロ野球のシーズンではあまり見たことのない選手が『eBASEBALL プロリーグ』の試合に出場をしていたり、打順に関しても実際の試合とは違うように組まれていたりする。そこが新鮮でおもしろかったですね」と能力重視かつ5イニング制の「eBASEBALL プロリーグ」ならではの戦術に驚きを口にしていた。

 敷田審判員は2001年にデビューし、これまで1395試合に出場。現役の選手でも1400試合以上に出場しているのは16人しかいない。数多くの試合を間近で見てきた敷田審判員に、これまで一番印象に残っている試合を聞いてみると、「私も現役なので、現役のプレーヤーの話をするのは難しい」と前置きをした上で“メモリアル”な試合について話してくれた。

「すごく覚えているものは元中日・山本昌投手の200勝の試合(2008年8月4日、ナゴヤドーム)。タイミングがすごくよかったので、印象に残っています。今年で言えば、巨人・坂本勇人選手の2000安打は球審で立ち会わせていただきました。ソフトバンク・周東佑京選手が連続盗塁試合を13試合に伸ばしたときも、二塁でセーフという判定をしました。ああいうものが記憶に残っていく試合なんだと思います」

審判員のオフの過ごし方は? 「いろいろな出来事をみんなで再確認」

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