パ投手の方が球速いはウソ? 守備力はセが惨敗…データでみる両リーグの違い
スライダーに対する打者の得点貢献はパ「-25.4」、セ「11.3」
一方で変化球を見ると、スライダーに対する得点増減の合計を示す「wSL(Slider runs above average)」でパはマイナス指標の「-25.4」となったが、セは「11.3」。セ投手のスライダー割合もパより4%ほど多く、より変化球で勝負を決している状況がにじむ。
守備では、総合的な貢献度を表す「UZR(ultimate zone rating)」で比較。同じ守備位置の平均と比較して得点化した相対的な指標のため、リーグ間の比較では対照的な数値となる。差が出にくい捕手では、パが「0.1」、セが「-0.1」という結果になる。
9つのポジションのうち、左翼以外の8ポジションでパがプラス指標に。最も数値が離れていたのは遊撃で、パが「21.1」、セが「-21.1」となった。セでは中日・京田陽太や巨人・坂本勇人が健闘したものの、パは3年連続ゴールデングラブ賞の西武・源田壮亮をはじめ、ソフトバンク・川瀬晃、日本ハム・中島卓也らが高い数値を叩き出した。
単に直接対決の勝敗だけでは見えてこない両リーグの差異。交流戦が復活する今季、両者はどんな戦いを見せるのか注目だ。
(Full-Count編集部)