きっかけはイチローのMLB移籍? ファンお馴染みの曲「野球場へゆこう」誕生秘話
コロナ禍で曲への問い合わせが増えリメークを決定
――それはずいぶん思い切りましたね。
三郎さん「タイアップなど関係ないので、企画優先で作品をつくることができました。2001年にレコーディングした後は、曲の認知度を上げるためにNPBや選手会に曲を聴いていただいたり、各球場に音源を送ったりと曲のPR活動に務めて、ついに2004年にNPB公認を受けてCD発売が決まったのです」
――今回、どのようなきっかけでリメークを決めたのでしょうか?
三郎さん「コロナ禍で球団や審判団、NPBなどからこの歌についての問い合わせが増えたことで、今回のリメークを決めました。チアに合わせてテンポをよくし、掛け声を加えました。実は、2004年の『野球場へゆこう』の合唱に参加していた子どものひとりが、今回歌唱している「アンサンブル・コノハ」の中村萌子なんです」
――三郎さんのお子さんである萌子さんは、2度目の参加だったわけですね。萌子さんの成長が歌声を通じて感じられます。最後に萌子さんからプロ野球ファンにメッセージをお願いします。
萌子さん「アンサンブル・コノハのメンバーはみんな野球が大好きです。旧バージョンはもちろん、新バージョンも親しんでもらい、この歌が次の世代にも受け継がれて、野球が愛されることを願います」
野球ファン100万人による大合唱が夢だと話した三郎さん。コロナ禍でプロ野球も厳しい状況に置かれた昨シーズンだったが、「どんな時代もいつも ひかり勇気あふれてる」という歌詞のとおり、プロ野球は私たちにたくさんの笑顔を届けてくれた。感動を共有する機会が減った今だからこそ、この歌詞が心に染みる。2020年は東京五輪が開催される予定だったため、アスリートの応援歌として作られたカップリング曲「輝きのとき」も収録されている。アンサンブル・コノハの素敵なハーモニーで奏でられた新バージョン「Dream Park~野球場へゆこう~』を、ぜひご家庭でも聴いてみてほしい。
(「パ・リーグ インサイト」池田紗里)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)