中日・根尾は内野と外野どっちで生きる? くすぶり続ける“論争”は「僕の責任」

13日の練習試合では3安打とアピールした【写真:小西亮】
13日の練習試合では3安打とアピールした【写真:小西亮】

昨季1軍でスタメン出場した7試合は全て「外野」

 そんなチーム状況もあり、関係者やファンの間では「外野で使った方がいいのでは?」との声も少なくない。実際、昨季には外野にも挑戦。1軍でスタメン出場した7試合はすべて外野だった。長年センターを守ってきた大島洋平外野手は全く衰えを見せないものの、今年で36歳。“ポスト大島”が叫ばれて久しい中、筆頭候補に根尾の名前があがるのもうなずける。

 外野を推す声に対し、自身は「そういう事も言われてるな、という程度です」と意に介さない。もちろん選手としての幅を広げたり、経験を積んだりする面では必要な場合もあるが、そんな選択肢が出てくることを自らの不甲斐なさに置き換える。

「結局ショートで出られていないから、そういう話も出てくるんだと。自分の責任ですし、ショートでしっかりできていれば、自分も認められていると思います」

 二者択一ではなく、あくまで一択。何と言われようが、チャンスが与えられている限りは遊撃の壁にぶつかり続ける。「勝つために自分の良さを考えてきました。その上でまずは守備だと」。現時点で最も差が開いていると自認し、誰よりもノックを受ける。

 後半に差し掛かっていく今キャンプ。疲労はピークを迎える中でも「全く痛いところはありません」と貪欲さは増すばかり。わずかでも確かに聞こえる成長の足音。この1年間で圧倒的な自信を宿し、「遊撃・根尾」で全ての人を納得させてみせる。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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