投手分業制の時代に必要なのはリリーフの奪三振? データで見る最強パ投手陣の成績
リリーフの充実ぶりが王者の条件に?
なお、2010年から2012年までの各チームにおいては、リリーフ陣の出番がなかった試合(先発が完投した試合)はそれぞれ15試合以上あった。以降その数は激減し、2017年以降の4年間では4試合以下となっている。近年のパ・リーグにおいては、チーム全体が優れた防御率を記録するためには、リリーフ陣のフル稼働が欠かせない状況になっているようだ。
近年パ・リーグのポストシーズンにおいては、ソフトバンクが無類の強さを誇っている。ここまで見てきたリリーフ陣の成績では、ソフトバンクはいずれも図抜けた数字を残しており、それがチームの強さの一因であることは疑う余地がない。
チーム防御率・奪三振力の向上、ひいてはリーグ優勝のために、リリーフの防御率、奪三振力は非常に大きな要素となってくる。花形と言われる先発の安定感、すがすがしい奪三振はもちろんのこと、今後ますます重要性を増していくだろうリリーフの仕事ぶりに関しても、これまで以上に注目してみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)