開幕マウンドまで1週間「全く楽しくない」 鷹・石川柊太が向き合う大役の重圧

開幕マウンドは「ちゃんと繋がりのある、意味のあるものに」

「ストレートはいい感じで打者が反応してくれたが、ヒットを打たれたのは変化球。あと1週間で新しいことをやってもいい方向にいくとは限らないので、やってきたことを継続しつつ、今日よりより良くしていくだけ」

 試合後、工藤公康監督も石川の投球を「良かったですよ」と評価しながら「自分の中でも納得感があったと思います。一番は、あまり考えることなくテンポよく投げられたことじゃないですかね」と話した。

 自身初の大役に、当然プレッシャーも感じている。人によっては「プレッシャーを楽しむ」という考え方もあるが「楽しくないですよ、全然。全く楽しくないです。でも、そういう戦いがシーズンでも続くので。戦いの中で『楽しい』というのはないですよ、耐え忍ぶという感じです」と石川は重みを噛み締める。

 1週間後にはいよいよ開幕のマウンドに上がるが、自身にとってもチームにとっても2021年シーズンのスタートでしかない。「開幕してからもその先が続くので、そこが大事。(開幕登板は)ちゃんと繋がりのある、意味のあるものにしたいです」。先を見据えながら、静かに闘志を燃やした。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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