開幕5連敗も4月で完済 ロッテ井口監督が考える「4月に勝ち越せた2つの理由」

ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】

ロッテ井口監督が感じる“今”を届ける月連載・第4回

 ゴールデンウィーク(GW)が終わりを告げ、沖縄では早くも梅雨入りを迎えた日本。初夏の爽やかな陽気の中、プロ野球では全12球団が30試合以上、つまりレギュラーシーズンは1/4を終えたことになる。阪神が圧倒的な強さを見せるセ・リーグに対し、パ・リーグは全6チームが5.5ゲーム差の中にひしめく混戦状態が続いている。

 井口資仁監督率いるロッテは開幕5連敗と重いスタートとなったが、4月に入ると好調を維持。4月は14勝8敗4分けと大きく勝ち越し、貯金を作った。昨季課題だったチーム打撃が大きく改善され、チーム得点はリーグトップの152(5日終了現在)。1番・荻野貴司、2番・マーティン、3番・中村奨吾、4番・安田尚憲と上位打線が固定され、安定の得点パターンが生まれた。

 投げては、先発陣が大きく崩れることなく5回以上を投げ、中継ぎ陣に繋ぐパターンを確立。7回・ハーマン、8回・唐川侑己、9回・益田直也という勝利の方程式が整った。ドラフト1位ルーキーの鈴木昭汰は好投しながら、なかなか勝ち星に恵まれなかったが、4月25日のソフトバンク戦でプロ初勝利を飾った。

 1戦1戦の結果により、順位が大きく変動しかねないパ・リーグ。緊張感を持ったシビれる戦いのど真ん中に身を置く井口監督が、毎月リアルな想いを明かす連載シリーズ第4回は、絶好調のファームが担う役割、存在感を見せる5年目右腕などについて語る。【取材・構成 / 佐藤直子】

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 暦は5月を迎え、ZOZOマリンスタジアムは絶好の野球シーズンを迎えています。それでも新型コロナウイルス感染症の流行が収まる気配はなく、万全な対策をとっていても誰もが感染してもおかしくない状況が続いています。5月3日からZOZOマリンで予定されていた3連戦も、感染拡大の影響で延期されました。感染した皆さんの1日も早い回復を願っています。

 GW中ということもあり、ファンの皆さんに熱戦をお届けしたい気持ちは山々でしたが、こればかりは仕方のないこと。7日から始まるオリックス3連戦に向けて、コンディションを整えるいい期間にすることができました。開幕から1か月が経つこの時期は、誰しも少しずつ疲れが溜まってくるものです。その中で、チームとしても落ちていくか上がっていくか、分かれ目となる大切な時期。特に今回は9連戦を締めくくる3試合でしたし、前2カードが1勝2敗と負け越していたので、気持ちを切り替える意味でもいい時間にできたのではないかと思います。

 今季は5連敗スタートとなりましたが、4月を迎えるとチームが本来の姿を取り戻してくれました。特にミーティングを開いたわけでもなく、首脳陣から選手に声を掛けたわけではありません。唯一あるとすれば、1日の本拠地・楽天戦の前に的場直樹戦略コーチ兼バッテリーコーチ補佐が自ら声出しに名乗り出て、チームの雰囲気を和ませてくれました。あれから連勝して、中旬には2引き分けを挟んで6連勝。的場コーチのおかげですかね(笑)。

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