引き分けは過去最多のペースに… “延長戦なし”特別ルールの恩恵を受ける球団は?
引き分け最多の楽天がリリーフ陣好調、ヤクルトと広島も救援防御率が改善
では、続いて今季の引き分け試合数を見ていく。
○今季の引き分け試合数
7試合 楽天、オリックス
5試合 巨人、ヤクルト、ソフトバンク、西武
4試合 中日、DeNA、ロッテ、日本ハム
3試合 広島
1試合 阪神
今季の特別ルールによってブルペンの運用が変わるため単純比較はできないが、引き分けの多い楽天、オリックスは従来のシーズンなら多くの延長戦を戦っていることになり、影響を大きく受けていると考えられる。一方で引き分けが1試合だけの阪神はあまり影響がないとも言えるだろう。次に今季の救援防御率は以下の通り。
○今季の救援防御率
中日 2.15
ソフトバンク 2.45
楽天 2.55
広島 3.06
DeNA 3.67
ヤクルト 3.71
ロッテ 3.81
阪神 3.82
巨人 3.91
西武 4.18
オリックス 4.66
日本ハム 4.92
2点台は中日、ソフトバンク、楽天の3球団。特に楽天は従来なら7試合の延長戦を戦うはずだったことから、今季のルールをうまく活用して好調をキープしているとも考えられる。昨季の4.04から大幅に改善していることからも、首位に立っていることに頷ける結果だ。
また、昨季の延長試合数がトップ1、2位、救援防御率がワースト1、2位だった広島とヤクルトも見ていきたい。広島はドラ1ルーキー・栗林の活躍などもあって12球団で4位の3.06、ヤクルトも同6位の3.71と、昨季と比べて非常に安定していることがわかる。
5月25日からは2年ぶりの交流戦も始まるが、楽天、広島、ヤクルトのリリーフ陣は好調を維持できるのだろうか。決着がつかないことにガッカリしているファンも多いだろうが、“延長戦なし”の特別ルールに注目してペナントレースを楽しんでみてはいかがだろうか。
(Full-Count編集部)