25年ぶりVが現実味帯びるオリックス 優勝争い演じた7年前との「共通点」と「相違点」
今季救援陣は左腕が充実、平野は7年前同様に守護神で奮闘
一方、今年のオリックスはリリーフで富山凌雅投手、山田修義投手、能見篤史投手らが活躍。左の主力投手が松葉と中山だけだった2014年とは異なり、先発・リリーフともに左腕が充実しているのが特徴だ。
加えて、2014年のパ・リーグ最多セーブであり、通算150セーブ超の実績を誇る平野の復帰も大きなピースに。怪我で一時期戦列を離れながら、チームトップの11セーブを挙げ、防御率は3.66。少々安定感を欠くものの、古巣復帰1年目から再びクローザーの座に復帰し、以前と同様にチームを支える存在となっている。
平野と同様に2014年の優勝争いの立役者の1人でもあった比嘉も開幕から14試合連続無失点を記録する活躍。6月5日を最後に登板がない状況だが、調子が上向く前のチームにあって、火消しとして存在感を発揮していた。
リリーフ転向後はセットアッパーとして好投している張奕投手をはじめ、ロングリリーフもこなせる山田、6月は12試合で防御率2.45と調子を取り戻しつつあるタイラー・ヒギンス投手と、勝ちパターンの構築ができたと思われた。
しかし、7月6日~8日の楽天戦ではリリーフ陣が相次いで失点し、その安定感が重要課題とされる。2014年の佐藤のような絶対的安定感を誇るリリーバーの育成、登場が待たれる。