元WBCスコアラーが“仮想ミーティング” 侍ジャパン、メキシコ戦の警戒ポイントは?

捕手のリードは投手のいい球を引き出す傾向

 ドミニカ共和国の方がコンパクトなスイングで、状況に応じた打撃をしていました。メキシコも初戦を終えたことで、若干の慣れは出てくるとは思いますが、丁寧に投げていけば、安打ゾーンに飛んでいく確率は低いかなと思います。カウントが有利のときは、ボール球の使い方を間違わないこと、初球は目先を変えて入ること、勝負するところは勝負する。鉄則を守っていけば打ち取れる打線だとは思います。

 メキシコの投手について。私は捕手を見ていましたが、メキシコの典型的なリードだったと思います。日本の野球だと、持っている球種を全体的に散りばめるなどしますが、メキシコの場合は、得意な球を投げさせるという配球。なので、ドミニカ共和国との試合は、スライダーがほとんどでした。『困ったら、スライダー』みたいな印象も受けました。

 日本戦でも良い球、得意球を中心に投げさせる組み立てになると思うので、まずは相手の得意球を待っていけば、攻略の糸口になると思います。メキシコ投手の高めのボールに力負けしてしまうこともありますから、ストレートを狙うなら、ベルト付近から低めの球をコンパクトに狙った方が、安打になる確率も高くなってくると思います。

(Full-Count編集部)

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