侍ジャパンには「運もあった」 元コーチが感じたタイブレークでの“打順の巡り”

3、4番が走者だったために「米国は強攻するしかなかった」

「5番からということで米国は強攻するしかなかった」と飯田氏。タイブレークが5番からの攻撃となったことで、3番のオースティンが二塁走者、4番のカサスが一塁走者に。バントを考えづらい5番打者、かつ走力があまり期待できない中軸の打者が走者という形となり、米国側はとにかく強攻策で点を取るしかなかった。

 かたや、栗林が無失点に封じた侍ジャパンは、1点取れば良い状況で攻撃を迎えた。8番の村上からの打順で二塁走者が6番の柳田悠岐外野手(ソフトバンク)、一塁走者が7番の菊池涼介(広島)に。走者の走力に不安はなく、ベンチは迷うことなくピンチバンターとして栗原を送ることができた。この打順の巡りも、結果的に侍ジャパンに繋がる要素となった。

 また、飯田氏は「結果的に10回に栗林が投げられたっていうのが大きかったですね」とも。9回まで栗林、平良海馬投手(西武)の勝利の方程式を使わず、中盤から千賀滉大投手(ソフトバンク)、山崎康晃投手(DeNA)、大野雄大投手(中日)のリレーで9回まで無失点に凌いだリレーに注目し「勝ちパターンの投手を注ぎ込みたいところで我慢できる稲葉監督の強さっていうのを感じましたね」とこの継投策を決断した稲葉監督ら首脳陣の決断に賛辞を送っていた。

(Full-Count編集部)

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