五輪辞退、苦渋の決断を下した台湾が2か月ぶりリーグ再開 有観客での開催目指す
リーグ再開へ向けた防疫対策
台湾全域に対する「感染状況警戒レベル」3級の実施は、当初5月28日までとされていたが、5月25日、6月14日まで延長され、6月7日に再び、6月28日まで延長された。
一時は1日700人を突破した感染者数は、次第に落ち着きをみせ、6月21日にはようやく2桁まで減少、こうした中、CPBLも6月29日からのリーグ再開を目指し、體育署(日本で言うスポーツ庁)と中央感染症指揮センターへ防疫計画を提出した。
CPBLの防疫計画は、「リーグ再開前、選手・指導者、リーグ及び中継局スタッフは全員、抗原検査を実施(再開後も週1回実施)」、「試合は感染状況が比較的落ち着いている地域で開催」、「全ての関係者は同一の場所に宿泊し、名簿を管理」、「球場への出入りは団体行動、個人での移動は禁止」、「個人での外出、外食の禁止」、「観客の入場と、メディアの球場での取材禁止」、「1チーム内の濃厚接触者が14人を越えた場合、同チームの試合出場を見合わせる」という内容であった。
その後、南部でデルタ株の市中感染が確認された影響を受け、6月29日の再開は延期となり、1週間後、7月6日のリーグ再開も、北部でのクラスター発生により見合わせとなったが、7月8日、中央感染症指揮センターは、「感染状況警戒レベル」3級については7月26日まで再延長するとした一方、12日から一部の規制について緩和を行うと発表、台湾プロ野球もこれらの緩和の対象となった。そして、各球場所在地の自治体も試合の開催を認め、実に56日ぶりとなるリーグ再開が決定した。
7月13日のリーグ再開後、防疫対策が確実に実行されたことを受け、16日には、北部の台北市、新北市、そして南部の高雄市も翌週からの試合開催を許可、北部の両市が本拠地の味全、富邦は、本拠地で試合が開催できるようになった。また、20日からは、メディアについても、選手、関係者同様の厳しい防疫対策を行うことを条件に、球場への入場が認められた。