リーグ3連覇を知るベテラン・小窪哲也 優勝を目指すロッテにもたらすものとは?

現在好調のロッテだが、代打の層はかなり手薄

 先述の通り、小窪は2014年、2015年と2年連続で代打打率が.380以上を記録。勝負所での代打として、抜群の数字を残した。2016年以降は、代打成功率がやや落ち込んでいたが、2018年は年間打率.308、2019年は同.246という成績で、ベテランになってからも存在感を示していた。そして、今季のロッテは代打の層がかなり手薄となっている。

 中でも、チームの4番打者として活躍した経験を持つ井上晴哉内野手の不振が痛いところ。若手の山口航輝外野手はスタメンとしての出場機会も増えているが、ベンチスタートの際には右の代打の1番手となる。スーパーサブとして幅広い起用に応えている岡大海外野手は打撃の波が激しく、代打よりも代走や守備固めとしての起用が多い。

 左打者の中では、角中勝也外野手に期待をかけたいところだが、代打打率は.091と芳しくない。菅野剛士内野手、鳥谷敬内野手、佐藤都志也捕手、福田秀平外野手といった左打者たちも結果を残せておらず、代打の期待値は低いと言わざるを得ない。

 小窪自身も9月29日時点で打率.071と苦しんでいるが、入団後に立った15打席のうち12打席がスタメン出場だった。実績のある代打としての起用が増え結果を残すことができれば、代打不足に悩むチームの助けとなるだろう。

小窪哲也のキャプテンシーは、優勝に向けたラストピースとなるか

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