ストレートはどう握ると速くなる? 五十嵐、斉藤和、由規…3人の剛腕が明かす共通点

NPBで活躍した斉藤和巳さん、古田敦也さん、五十嵐亮太さん(左から)【写真:松橋晶子、上野明洸、荒川祐史】
NPBで活躍した斉藤和巳さん、古田敦也さん、五十嵐亮太さん(左から)【写真:松橋晶子、上野明洸、荒川祐史】

五十嵐さんが明かす「究極の理想型」は藤川球児とサファテの握り

 投手の憧れともいえるスピードのあるストレート。150キロを超えるストレートを投げるプロの投手は、どのようにボールを握って投げているのか。剛腕で知られる3人が、元ヤクルト・古田敦也さんの公式YouTubeチャンネル「フルタの方程式」で解説した握り方には共通点があった。

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「フルタの方程式」に登場した3人はいずれも、速球派の投手だった。まずは最速159キロをマークした五十嵐亮太さん。2020年に現役を引退するまで、日本ではヤクルトとソフトバンクでプレーし、メジャーでもメッツ、ブルージェイズ、ヤンキースで3年間、計83試合に登板した。

 五十嵐さんは速いストレートを投げるには「人差し指と中指の間隔が狭ければ狭い方がいい」と語る。自身の若い頃は指2本分開け、その後は1本分に変えたという。理想は2本の指の間隔をもっと狭くすることだったが、コントールが難しくなるため、スピードと制球のバランスを取って指1本分にした。

 五十嵐さんは、「究極の理想型」ともいえる2本の指を揃えていた投手に2人の名前を挙げている。1人はソフトバンク時代のチームメートで、ストレートが常時150キロを超えたデニス・サファテ。守護神として3年連続セーブ王に輝き、2017年には歴代シーズン最多の54セーブを記録している。

 もう1人は阪神とメジャーでプレーした藤川球児さん。日米通算245セーブをマークし、浮き上がるようなストレートは「火の玉」と呼ばれた。五十嵐さんは「指を狭くした方がピンポイントで力を加えられる。ただ、不安定なので、ちょっとしたずれでボールが逸れてしまう」とメリットとデメリットを挙げる。

斉藤和巳さん「全ての球種は第一関節で済ませたい」

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