高卒1年目で最多勝、日米通算170勝、WBCで2度MVP… 松坂大輔の輝かしすぎる足跡

1999年4月7日の日本ハム戦でデビューした西武・松坂大輔【写真:共同通信社】
1999年4月7日の日本ハム戦でデビューした西武・松坂大輔【写真:共同通信社】

西武入団後の8年間で108勝、最多勝3度、最優秀防御率2度、最多奪三振4度

 西武・松坂大輔投手が23年間に及んだ現役生活に終止符を打つ。引退試合となる19日の日本ハム戦(メットライフ)に先発登板し、最後の雄姿をファンに見せる。絶対的エースとして横浜高を1998年の春夏甲子園連覇に導いた右腕は、日米通算170勝(NPB114勝、MLBで56勝)を挙げた他、日の丸のユニホームを背負っても大活躍した。「平成の怪物」のプロ野球生活を振り返る。

 1998年ドラフト会議で西武、日本ハム、横浜(現DeNA)が1位入札。抽選で交渉権を得た西武に入団した松坂は背番号「18」を着けて1年目から大活躍した。1999年4月7日の日本ハム戦でデビューし、いきなり勝利投手に。片岡篤史を155キロの高め速球で空振り三振に仕留めたシーンは野球ファンの度肝を抜いた。

 同年に16勝を挙げて最多勝利に輝き、新人王も受賞。2000年は14勝、2001年は15勝をマークして入団から3年連続最多勝利を手にし、名実ともにリーグを代表する投手になった。更に最優秀防御率を2度(2003、04年)、最多奪三振のタイトルを4度(2000、01、03、05年)手にした他、ベストナインを3度、ゴールデングラブ賞を7度受賞。在籍8年で108勝を挙げ、2006年オフにポスティングシステムを利用して譲渡金5111万1111ドル11セント(約58億円)、6年総額5200万ドル(約59億円)でレッドソックスに移籍した。

レッドソックスで世界一に、トミー・ジョン手術を経て2018年にカムバック賞

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