2022年の選抜出場32校を大胆予想 激戦区の行方、連覇狙う東海大相模は?

近畿6枠目は混戦、21年夏甲子園4強の近江や市和歌山の争いか

【近畿・7枠(一般選考出場枠6+神宮大会枠1)】大阪桐蔭(大阪)、和歌山東(和歌山)、天理(奈良)、金光大阪(大阪)、東洋大姫路(兵庫)、京都国際(京都)、近江(滋賀)

 秋季近畿大会を4年ぶりに制した大阪桐蔭は、明治神宮大会でも敦賀気比(福井)、九州国際大付(福岡)、広陵(広島)を撃破し初優勝を飾った。打線は3試合で40安打28得点と活発。松尾汐恩捕手(2年)、海老根優大外野手(2年)はプロ注目の強打者だ。投手も1年生左腕・前田悠伍が3試合15回を投げ、17奪三振3失点の活躍を見せるなど層が厚い。

 準優勝の和歌山東は県大会準決勝で、21年夏の甲子園を制した智弁和歌山を5-4で撃破。近畿大会でも右横手投げの麻田一誠投手(2年)らの活躍で決勝まで駆け上がり、春夏通じて初の甲子園切符を確実にした。4強の天理は、戸井零士内野手(2年)、内藤大翔内野手(2年)ら強打の選手が揃う。金光大阪は準々決勝で近江に0-6から大逆転勝ちし、選抜に前進した。

 近畿大会8強の京都国際では、21年夏の甲子園4強に大きく貢献した左腕・森下瑠大投手(2年)が健在。近畿大会2試合で計13回を投げ17奪三振無失点だった。東洋大姫路は1回戦で21年夏の甲子園準優勝の智弁学園(奈良)に2-0で勝ち、8強に進んだ。藤田明彦監督は22年3月末日で退任。選抜に出場すれば、最後の指揮を甲子園で執る。大阪桐蔭の優勝による明治神宮大会で増えた最後の1枠は、同じく8強の近江と市和歌山の争いになりそう。21年夏の甲子園4強の近江は準々決勝で金光大阪に6-7で敗退。甲子園で活躍した山田陽翔投手(2年)は野手に専念した。市和歌山はプロ注目の米田天翼投手(2年)を擁する。地域性などを考慮すると、近江が優勢か。

【中国、四国・5枠】広陵(広島)、広島商(広島)、高知(高知)、鳴門(徳島)、岡山学芸館(岡山)

 中国大会を制した広陵は明治神宮大会でも準優勝を遂げた。1年生ながら4番を任される真鍋慧内野手は189センチ、89キロと大柄で、神宮大会の準決勝(対花巻東)でアーチを架けた。広島商は粘りの野球が信条。準決勝では倉敷工(岡山)に3点リードされながら8回に一挙7点を挙げて逆転勝ちした。

 四国大会を制したのは高知。2021年ドラフト会議で阪神に1位指名された森木大智投手のような絶対的存在はいないが、小刻みな継投で頂点にのぼりつめた。4番の川竹巧真(2年)は右翼、一塁、投手をこなし優勝に貢献した。準優勝の鳴門は準決勝で明徳義塾に延長11回3-2で競り勝った。残る5枠目は中国大会4強の岡山学芸館と四国大会4強の明徳義塾の争いだろう。岡山学芸館は優勝した広陵に4-7と善戦しており、地域性も加味してやや優勢か。

21世紀枠は秋季県大会準Vの大分舞鶴や道大会4強の札幌国際情報など有力か

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