“朗希世代”はアマでも存在感 今年プロ解禁の左腕ら、2019年U-18代表の今
メンバー20選手中、7選手がアマチュア球界に進んだ
10日は成人の日を迎え、プロ野球界では2019年ドラフトで指名された高卒3年目が大人の仲間入りを果たした。昨季ブレークしたロッテ・佐々木朗希、オリックス・宮城大弥、ヤクルト・奥川恭伸ら、この世代が多く活躍した2019年U-18メンバーは、プロの世界だけでなくアマ野球界でも存在感を見せている。当時日本代表のユニホームを着て戦った20選手は今どうなっているのだろうか。
9人いた投手陣は、6人がプロに進んだ。前述の3人と同じくドラフト1位指名だった阪神・西純矢は、昨季1軍デビューしてプロ初勝利を掴んだ。同4位のオリックス・前佑囲斗、同7位のDeNA・浅田将太はまだ1軍登板はないが、土台作りに励んでいる。
今年プロ解禁となるのが西濃運輸・林優樹だ。昨冬の都市対抗では出番はなかった左腕だが、本大会出場を決めた東海2次予選・第4代表決定戦で勝利投手になるなど評価を上げた。六大学に進んだのは立大・池田陽佑と早大・飯塚脩人の2人。池田は1年春にデビュー。昨秋のリーグ戦では8試合に登板して2勝2敗、防御率3.45だった。飯塚は昨春デビューを飾った。
捕手は巨人・山瀬慎之助と楽天・水上桂。ともに1軍出場はないが、昨季イースタン・リーグで山瀬が61試合、水上は79試合に出場。未来の正捕手候補は切磋琢磨を続けている。
野手は9人中、当時2年生だった東海大・鵜沼魁斗、明大・横山陽樹を含めて4人が大学へ進学した。主将を務めていた近大・坂下翔馬は身長164センチと小柄ながら堅守と好打が自慢の遊撃手で、1年時の秋季リーグから打率4位の.324と存在感を見せ、昨秋は打率.314、3盗塁だった。早大・熊田任洋は1年時から遊撃のレギュラーとして活躍している。
“プロ組”もチームの中心になるべく奮闘中だ。ドラフト1位でDeNAに入団した森敬斗は昨季44試合に出場し、今季の正遊撃手奪取を狙う。同1位の中日・石川昂弥も大砲候補として期待が高い。ルーキーイヤーから1軍出場したヤクルト・武岡龍世や、1軍出場のない広島・韮澤雄也、阪神・遠藤成もブレークを狙う。