野球を知らなくても自由なアイデアを PLMが開催した画期的なイベントとは?

企業秘密も公開。参加者と現場の「リアル」を共有する

 今回進行役を務めた「TECH PLAY」の武藤竜耶さんは、「学ぶ」姿勢を重視していると話す。「働き方として、企業に属するより自分の関心のある問題を自分の力で解決したいという視点に変わってきている。近年、企業は自分たちのできていないことを社会に共有していく機会が必要」と武藤さん。今回のイベントには「企業でさまざまな経験を持つ参加者がPLMの“ISSUE”に触れ、両者のマッチ度が高まれば」という願いが込められている。

 第1弾の今回は、PLMから佐々木将之執行役員メディア事業本部本部長と、平山太郎CTOが登壇。彼らはスポーツマーケティングの現場で活躍する、いわば「プロ」だ。

 メインで扱うコンテンツは「野球」だが、今回議論するテーマは「デジタルマーケティング」。参加者の中にはパ・リーグのファンも、野球にはあまり興味がない人もおり、バックグラウンドや知見はさまざまだ。その一方でPLMも“企業秘密”と呼ばれる情報も公開して議論を行うため、イベントに向かう両者は真剣な眼差しで挑む。

 しかし堅苦しい雰囲気は一切ない。ZOOMのチャット機能を用いて「今日のお昼ごはん」を共有するなど、フランクなコミュニケーションとともに会は進行した。イベントでは、佐々木氏がPLMが抱えている“ISSUE”を公開。クローズドなイベントのため、リアルな数字や今後の戦略について、着飾ることのない「現場の生の声」を参加者と共有した。

 その後、参加者は自身の体験や知識とかけ合わせ、自由にアイデアを発想。各自でファンのペルソナを想定して、新企画案を作成した。ペルソナは多岐に渡っており、中には「野球はルールが難しいから、コンテンツを見ても興味が湧かなくて…」などの“リアルな声”も。佐々木氏や平山氏も「私たちのファン像の捉え方も根本から見直す必要があるかもしれない」と、今後につながるヒントを得たようだ。

佐々木氏「自分たちのISSUEを根底から整理し、見直す良い機会となった」

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