「この差は大きい」 オリ宮内オーナーが認める中嶋監督、歴代指揮官との違いは?
歴代監督には「本当に皆、頑張ってもらった」と労いの言葉
オリックスの宮内義彦オーナーが今シーズン限りでオーナー職を退くことになった。オーナーとして“ラストシーズン”を迎える今季は26年ぶりの日本一を期待しているが、指揮を執る中嶋聡監督の“手腕”に絶大の信頼を置いているようだ。
1995、96年にリーグ連覇、日本一を果たした仰木彬監督ら数々の監督を見届けてきた宮内オーナー。酸いも甘いも経験し「これまで、ずいぶん沢山の方に監督をしてもらった。本当に皆、頑張ってもらった」と、まずは感謝の言葉を送った。
その中でも昨季、就任1年目で25年ぶりのリーグ優勝を果たした中嶋監督については「やはりプロフェッショナルな監督」と目を細める。オリックス、西武、横浜、日本ハムの4球団で活躍しコーチ兼任も経験。引退後も米国でコーチ業やスカウティングなどに携わったことを含め「指導者としてのベースを学んできた。選手じゃなく指導者としての中嶋監督は、きっちりと教育を受けてきた」と、その経験を高く評価した。
本塁打王に輝いた杉本ら1軍経験の浅い選手たちも積極的に起用し、全員野球でペナントを制した姿に「(2020年シーズン途中に)急遽1軍をやれと言われてビックリしたと思うが、そういう意味では2軍の選手を知っていたことが大きい。他の人ならああいう形はできなかった。この差は大きい。指導者としてのベース、実戦を戦うバックグラウンドが両方合致した」と、宮内オーナーの目には昨季のリーグ優勝は“必然”に見えていたようだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)