バントのコツは「ヘッドを下げない」 東京五輪で初球成功、鷹・栗原が語る極意
東京五輪の準々決勝で代打で出場、初球でバントを成功させた
簡単そうに見えてプロでも失敗するバント。構え方やバットの出し方はどのようにすればいいのだろうか。ソフトバンクの栗原陵矢外野手は、昨年12月にオンラインで行われた野球教室「ベースボールキッズ」で、球児たちにバントのコツを伝授した。
栗原が最初に語ったのはバントの大切さだ。「野球をやっていたらバントは必ずするので」。自身も東京五輪の準々決勝・米国戦のタイブレークの延長10回無死一、二塁のしびれる展開で、初球でバントを成功させた。その回にチームはサヨナラ勝利し、勢いに乗った侍ジャパンは世界一を手にした。
バントで意識しているのは、構えとヘッドの位置だ。「前で構えて、当たるところを後ろから見るように」。目線をバットの高さに合わせることで、ボールとのズレを小さくすることができる。また、ヘッドを立てることで「ボールが下がってゴロになる」とメリットも語った。
昨季はチーム2位の21本塁打を放ち、ソフトバンクの主軸として活躍した栗原。それでも、大一番でバントを初球で決めたのは日々の準備があるからだろう。「自分たちも失敗はしますし、ちょっとでも緊張を自信に変えるには、たくさん練習するしかないと思います」。技術だけでなく、様々な場面を想定して準備することが、結果につながるのではないだろうか。
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