パの新人王は今年もルーキーにあらず? 鷹助っ人、西武右腕ら2年目以降の“有力候補”

楽天・藤井聖【写真:荒川祐史】
楽天・藤井聖【写真:荒川祐史】

ソフトバンクのスチュワートは昨季未勝利も奪三振率は13.69だった

○ソフトバンク C・スチュワート・ジュニア投手(通算成績:11試合、23回2/3、0勝2敗、36奪三振、防御率6.08)

 2018年にMLBのブレーブスからドラフト1巡目指名されるも、入団を拒否。2019年にソフトバンクに入団した右腕は来日3年目の昨年4月に1軍デビュー。プロ初先発となった8月15日の日本ハム戦では白星こそつかなかったが5回無安打9奪三振無失点と好投した。白星は得られなかったが、奪三振率は驚異の“13.69”。まだ荒削りだが、磨きをかけて次世代の鷹のエースとなるか。

○楽天 藤井聖投手(通算成績:1軍登板機会なし、2軍=17試合、81回、4勝3敗、66奪三振、防御率3.56)

 東洋大、ENEOSを経て2020年ドラフト3位で入団。東洋大時代はソフトバンクの甲斐野央投手らと切磋琢磨し、国際試合も経験するなど経験値は高い。1軍経験はないが、8月7日の日本ハム戦で完封勝利を飾るなど、昨季はファームで4勝を挙げた。

○ロッテ 小川龍成内野手(通算成績:20試合、6打数0安打、打率.000)

 前橋育英高、国学院大を経て2020年ドラフト3位で入団した、華麗な守備が魅力の24歳。昨季はフレッシュオールスターゲームで優秀選手賞に輝いたが、打撃面では課題も残した。守備固めでの出場がメインだった1軍では無安打、2軍でも1割台(.181)だった。打撃をレベルアップさせて出場機会をつくれば、飛躍の機会は舞い込んでくるだろう。

○オリックス 元謙太外野手(通算成績:1軍出場機会、2軍=111試合、334打数46安打4本塁打、打率.138)

 岐阜・中京高から2020年ドラフト2位で入団。パンチ力が魅力で、昨年はチームで唯一人2軍で全試合に出場するなど、首脳陣からの期待も高い。外野手登録だが主に三遊間をこなすなど、ユーティリティな一面も見せる。宗佑磨や紅林弘太郎らとの争いの中で、さらなる成長が期待される。

(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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