大リーグ選手会、政府仲裁策を拒否 長引く労使交渉もシャーザー「私たちに必要ない」
選手会役員シャーザー「私たちの提案が両者にとって公平なものだから」
大リーグ選手会は4日(日本時間5日)、機構(MLB)が新労使交渉の早期決着のために求めた米連邦調停局による仲裁を拒否した。第三者機関の関与には選手会側が応じる必要があった。「さまざまな要素を考慮に入れた結果、私たちはこの要求を拒否した。合意への最も明確な道筋はテーブルに戻ることだ。選手たちは交渉する準備がいつでもできている」と声明を出した。
新労使交渉は長期化し、昨年12月初旬からロックアウトに突入。広島からメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手ら移籍市場が止まり、2月中旬予定のスプリングトレーニングは延期となることが濃厚となっている。
年明けから4度の交渉のテーブルについているものの、ここまで大きな進展はない。機構と選手会はチーム総年俸が規定額を超えた球団に対する贅沢税、年俸調停権の取得期間の短縮などで対立。両者の考え方にも隔たりは大きく、新労使協定の締結はなかなか見えてこない。
選手会の役員を務めるメッツのマックス・シャーザー投手は自身のツイッターで「私たちに仲裁は必要ない。なぜなら私たちがMLB機構に提案しているものが両者にとって公平なものだからだ」と交渉継続を強調。旧労使協定の改善を求め、「必勝法としてのタンキング(故意にチーム成績を落とす敗退行為)を消し去りたい」と主張した。
(Full-Count編集部)