DeNA開幕ローテ争いが激化 今永開幕絶望も新人コンビら候補、三浦監督は9日確定へ

徳山と三浦銀の新人コンビの先発も「あるかもしれない」

 前日2日には、昨年4勝6敗の3年目左腕・坂本裕哉投手が5回2安打無失点の快投を演じ、成長のあとを見せている。2年連続チーム勝ち頭の大貫晋一投手、左肘のトミー・ジョン手術から昨季終盤に復活した東克樹投手、来日1年目の昨年に5勝3敗、防御率3.01をマークしたフェルナンド・ロメロ投手、先発転向を狙う石田健大投手も順調な仕上がり。1月中旬に新型コロナウイルスに感染して出遅れた京山将弥投手も、1日のプロ・アマ交流戦で早大を3回無安打無失点に抑え存在をアピールした。

 さらに、これまで専らリリーフで起用されているドラフト2位の徳山壮磨投手、同4位の三浦銀二投手についても、三浦監督は「いろいろ試している段階で、(起用法は)決めていない。(先発も)あるかもしれない」と含みを持たせている。開幕ローテを巡る争いは“定員”の6人を大幅にオーバーし、日々激しさを増している状況だ。

「(開幕ローテは)ホームゲームが終わる頃には固めたい」と三浦監督は言う。DeNAは今後、本拠地・横浜スタジアムで5、6日にオリックス、8、9日に西武と対戦。それが終われば、静岡、神宮、札幌ドームでビジターゲーム8試合を行い、25日の公式戦開幕を迎えるスケジュールである。三浦監督は本拠地でのオープン戦が終了する9日をめどに、開幕ローテを固めるハラなのだ。

 開幕投手の指名は本番直前まで引っ張り、競争心をあおるつもりのようだ。そして、開幕には間に合わない今永も、それほど長い調整期間は要しない見込み。故障や不振からの復帰組、成長組、新人など背景は様々だが、いずれにせよ昨季どん底を味わったDeNAには、上がり目しかない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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