ロッテ井口監督が語る「優勝」への決意 就任5年目シーズンは「楽しみでしかない」

ロッテ・高部瑛斗(左)と平沢大河【写真:荒川祐史、福谷佑介】
ロッテ・高部瑛斗(左)と平沢大河【写真:荒川祐史、福谷佑介】

オープン戦で存在感を発揮した高部、平沢に期待

 オープン戦で打率.393、出塁率.435と大活躍したのが、3年目外野手の高部です。昨年、一昨年と2軍で打率3割を超えながら1軍では結果が出ず。昨年の秋季キャンプでも1軍では何をすべきなのか、本人と話を続けてきた結果、バッティングフォームを少し変えて石垣キャンプにやってきました。少しベースに被り気味だった構えが真っ直ぐ立つようになり、バットが素直に出るようになった。強いゴロやライナーを打ち、出塁率を上げることを意識した結果がオープン戦首位打者です。シーズン中は当然、上手くいかないこともあるでしょうが、しっかり気持ちを保って1年過ごせるか。彼にはもう2軍ではやることはありません。1軍で結果を出すのみです。

 7年目を迎える平沢はこの2年間、一度も1軍でのチャンスがなく、本人はそこが一番悔しかったと思います。新型コロナウイルスに感染してキャンプ序盤は出遅れましたが、今年に懸ける強い気持ちで巻き返しました。元々選球眼のいい選手なので打線を繋ぐ役割を期待しています。守備に関しても、課題のスローイングが安定したのが一番の収穫。本人もだいぶ自信がついたようです。

 オープン戦で真っすぐが160キロを超えた佐々木朗希にも注目が集まりますが、今季はまず先発ローテの一角として1年間しっかり投げることが大事。160キロ超を投げるので他投手より疲労度が高まる中で、いかに球数を少なく長いイニングを投げられるか。そこが1年間ローテを守るポイントになるでしょう。基本的には中6日のローテ通りとなりますが、疲労が溜まっている時は無理をさせずに登板を1回飛ばすなど柔軟に対応していく予定です。

 朗希の存在は投手陣のいい刺激になっているようです。彼の強さは自分のやるべきことを理解し、しっかり練習する姿勢にある。黙々と練習に取り組み、ランニングではトップを走る姿は見本になるもので、若手投手陣を引っ張っている感じすら受けます。今季はどんな成長を見せてくれるのか、ファンの皆さんも楽しみにしているのではないでしょうか。

指揮官の目に留まったベテラン美馬とルーキー松川のバッテリー

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