10年間の指導で肩肘の故障者ゼロ 元近鉄の高校野球監督が取り入れる「仕事量」

野手も肘や肩を消耗、指導者に求められる怪我のリスクを下げる工夫

「肘や肩を消耗するのは投手だけではありません。100%怪我をしない方法はないかもしれませんが、怪我をするリスクを下げる工夫はできると思います。高校野球ができる2年半の間に大きな故障をして長期離脱すれば、選手が大学や社会人で野球を続ける可能性を下げてしまいます」

 野球部の練習は火曜から日曜まで週6日間ある。前半と後半で3日ずつ分けて、比較的たくさん球を投げる練習メニューを火曜と金曜に決めて、中2、3日空けるなどの調整もしている。まだ成長途中で高校球児ほど体が大きくない少年野球の子どもたちであれば、肘や肩への負担は一層大きくなる。礼儀や野球の技術を伝えるだけが指導ではない。怪我を予防する意識やコンディションの管理も指導者の大切な役割となる。

(間淳 / Jun Aida)

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