阪神の正捕手争いは「そろそろ決断の時期」 CS争い、借金返済に必要な“起用法”
68試合を消化しスタメンマスクは梅野が28試合、坂本が30試合、長坂が10試合
■DeNA 7ー4 阪神(19日・甲子園)
阪神は19日のDeNA戦(甲子園)に4-7で敗れたものの、カード勝ち越しに成功しセ・リーグ3位につけている。ここまで31勝36敗1分の借金「5」。巻き返しに向け、第一目標は球宴までの借金完済となる中、現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「捕手の併用はそろそろ、決断の時期にきているかもしれない」と分析した。
開幕からリーグワーストの9連敗を喫するなど3、4月は9勝20敗1分と開幕ダッシュに失敗。それでも5月は11勝13敗、そして6月は11勝3敗と調子を上げ最下位から3位に躍進した。先発、中継ぎと投手陣の踏ん張りが大きかった。さらに野口氏は「交流戦も終わり、ここからの戦い方が大事。3人の捕手を併用する阪神は決断の時期にきているかもしれない」と語る。
ここまで68試合を消化し、スタメンマスクを任されたのは梅野隆太郎が28試合、坂本誠志郎が30試合、長坂拳弥が10試合。これまでの実績、経験を考えれば正捕手に一番近い存在なのは梅野だろう。交流戦期間中に怪我で離脱する期間もあったが、復帰後も先発する投手によって3捕手の併用が続いている。