DeNA今永、“ノーノー”後2戦連続KOの原因は? 三浦監督が指摘した「立ち上がり」

広島に今季1勝9敗…ただでさえ週末に弱いのに“ダブル・ジンクス”

 初回の失点もそうだが、3回に菊池涼に3号2ラン、4回に中村健に2号ソロを浴びたところも、まるで前回登板のリプレーを見ているかのようだった。菊池涼には真ん中高めの148キロのストレートを左翼ポール際へ打たれ、この日左から右へ強く吹いていた風にファウルゾーンから押し戻される形で、左翼席中段に着弾した。その瞬間、今永は目を丸くして驚いた。中村健には真ん中へ入った147キロを痛打された。

 今永は「今まで抑えられていたボールを弾き返されてしまいました」とショックがありあり。だが、三浦監督は「普段は真っ直ぐで押せる投手だが、(この日は)変化球でストライクを取れず、カウントを悪くして球種を絞りやすくしてしまったのではないか」と見た。冷静になってみれば、打たれた原因はあるものなのだ。指揮官は「立ち上がり、立ち上がりと言われて、考え過ぎているところもあると思うが、“できる投手”ですから、乗り越えてもらわないと。今永ですから」と全幅の信頼を口にした。

 意識し過ぎるとドツボにハマるのが、データの怖さだ。そういう意味でDeNAには、恐ろしいジンクスがまた1つ増えたと言える。広島には今季、これで1勝9敗と極端に相性が悪いのだ。ただでさえ、土曜は3勝9敗、日曜は1勝9敗と週末に弱い。「対策を立てながらやっているが、結果につながっていない。苦手どうこうより、目の前の試合に勝っていかないと。また明日、どうやったら勝てるか、考えてやっていきます」と語気を強めた三浦監督。“ダブル・ジンクス”を打ち破ることができるだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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