「日本での抑え方を掴んできた」三浦監督の評価急上昇、存在感増すDeNA助っ人右腕

三浦監督「最初はだいぶ球が荒れていたが、まとまってきている」

 三浦監督は「リリーフ陣は登板数だけでなく、連日ブルペンで待機し、展開によっていつ出番が来るかわからない状況で準備してくれている。結果的に出番がない日にも気持ちを入れているし、疲労度も上がります」と労う。さらに「常に選手たちの登板数、球数、疲労度を調整しながら、休養も与えるように考えています。これまでに伊勢をベンチから外した試合もありました」と明かした。

 連日の猛暑の中、心配なのはやはりリリーフ陣の登板過多。そこで、この日も重要な役割を果たしたクリスキーの存在がクローズアップされる。来日1年目の28歳右腕は4月に初めて1軍昇格した当初は制球が定まらず、同23日から1か月以上2軍で調整。しかし5月27日の再昇格以降は安定した投球を続け、6月は11登板で防御率2.25をマークしている。三浦監督は「投げる度にどんどん良くなってきている。最初はだいぶ球が荒れていたが、まとまってきているし、まとまりながらもあれだけの球威がある。日本での抑え方を掴んできた」と相好を崩す。

 今のところ、7回と8回をエスコバーと伊勢で担い、9回は山崎というのがDeNAの“勝ちパターン”。今後は疲労度を見ながら、誰かを休ませ代わりをクリスキーに託すケースもありそうだ。5月に右肩の張りで抹消された三嶋一輝投手も2軍戦で調整している。昨季23セーブの実力者だけに、1軍へ戻ってくれば勝ちパターンの候補になる。救援陣の奮闘と三浦監督のやり繰りが、DeNAの行方を大きく左右しそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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