大谷翔平との再契約は「15%」 エ軍番記者は白旗、残留求む問いかけに「Yesとは…」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

米ジ・アスレチックのエ軍番・ブラム記者「契約延長の可能性はかなり低い」

 エンゼルス・大谷翔平投手の去就報道は2日(日本時間3日)のトレード期限終了後もくすぶり続けている。2023年オフにFAとなる二刀流について、球団側は7月中に他球団からトレードのオファーに耳を傾けてきたものの、アート・モレノ球団オーナーが大谷の放出を拒否したと伝えられている。実際に現場で取材する地元番記者は、大谷の今後をどう見ているのか。米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は、「エンゼルスが再契約する道があるかは分からない。契約延長の可能性はかなり低いだろう。15%ぐらいと言っておこうか」と再契約に厳しい見解を示した。

 トレード報道が過熱していた7月28日。「長期的に見てエンゼルスに残りたい気持ちは?」。ブラム記者は大谷へ質問をぶつけた。大谷からの回答は、こうだった。

「残りたいかというよりやることをやるしかないですし。どこにいても、何をやるかは変わらないので。今までお世話になったところもありますし、もちろん好きなので。今はやっぱりエンゼルスで。今日もそうでしたけど、1試合1試合勝ちたいなという気持ちで。また明日もあるので、切り替えて頑張りたいなと思います」

 ブラム記者は、どのような印象を受けたか。

「オオタニはそんなに好きではないということだ。僕の印象に過ぎないですけど。あの質問は『ここでプレーするのが好きだ』『ここでプレーしたい』と明言する機会だった。でも、そうは言わなかった」

「僕は単刀直入に聞いた。短期的でも長期的でも、ここにいたいか、と。その答えはYesではなかった。いろんなことが考えることができるが、やはり彼は勝てるチームにいたいと思っている。エンゼルスで英雄的な活躍をしても勝てていない。トラウトがいた時も勝てなかった。2人がいても足りない。野球ではそれ以上のものが必要だが、エンゼルスにはそれがない」

 エンゼルスの“お金の問題”もある。大谷の来季の新年俸が史上最高額、仮に4500万ドル(約60億円)だった場合、トラウト、レンドンとの年俸総額は1億2000万ドル(約160億円)。3人だけで2023年の総年俸規定額2億3300万ドル(約310億円)の半分以上を占めることになる。

大谷の再契約条件「ショウヘイにとって勝つことを第一に考えている」

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