大谷翔平との再契約は「15%」 エ軍番記者は白旗、残留求む問いかけに「Yesとは…」

大谷の再契約条件「ショウヘイにとって勝つことを第一に考えている」

「ショウヘイは勝てないチームでプレーすることに乗り気ではない。エンゼルスにとっても、オオタニに大金を費やすことは得策でないと分かっていると思う。FAになれば年俸5000万ドル(約67億円)程度になる」

「エンゼルスはトラウト、レンドンに大金を払っている。それにフレッチャーや、あと数年続く契約がいくつかあって、それにエンゼルスは縛られている。オオタニ側は少なくとも6年契約、そして年俸5000万ドルは求めるだろう。これは単なる推測だが、公正な推定額だと思うし、投打両方をハイレベルにこなせるということを交渉材料に使うだろう」

 3度のMVP受賞を誇るトラウトらとプレーできる――。大谷のエンゼルスへの愛着も感じ取っているが、それ以上に大谷は勝つことを求めているとブラム記者は言う。

「ショウヘイにとって勝つことは重要だと思うし、それを第一に考えていると思う。当然、マイクとプレーするのも大好きだ。2人はMLBトップ2選手のようなものだ。そして、フレッチャーとプレーすることも大好きだろう。フレッチャーとは親友のようだし。だが、私は、ショウヘイの野球における優先事項は勝つことだと思う」

「もうここに来て5年になる。そんなに簡単ではないと気づき始めているだろう。世界一の選手になっても、1人でチームをプレーオフに導くことはできないということを実感していると思う。そして、もし今年もMVPになったら……。今のジャッジの好調ぶりをもってしても、僕はショウヘイがMVPだと思っている。オオタニがどうしたいか分からないが、何より勝ちたいと思っているだろう」

 来季もエンゼルスに希望の光が見えなければ、大谷が残留する可能性は極めて低い。大谷の一挙手一投足を追う地元番記者も、切実に勝つことを求めている。

○著者プロフィール
小谷真弥(こたに・まさや)1983年、大阪・大阪狭山市生まれ。埼玉・東松山市育ち。明大明治高、明大野球部を経て2006年報知新聞社に入社。地方部(富山・石川)を経て2009年に運動第一部(野球部)へ異動。2009年ロッテ、2010、11年横浜、2012年から巨人、2015年から日本ハム、2017年からメジャー担当。2019年2月からFull-Count編集部に所属。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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