落選者も野球への向き合い方に変化 “プロの登竜門”NPBジュニアを目指すメリット

2016年から昨年まで中日ドラゴンズJr.の監督を務めた湊川誠隆さん(中央)【写真:川村虎大】
2016年から昨年まで中日ドラゴンズJr.の監督を務めた湊川誠隆さん(中央)【写真:川村虎大】

湊川監督は2016年から中日ドラゴンズJr.指揮 優勝2回、準優勝1回

 選ばれなかった子どもたちがかわいそうという声もある。だが、それ以上に実りがあると強調する。選抜した小学5、6年生の選手でチームを結成する「NPB12球団ジュニアトーナメント」で昨年、中日ドラゴンズJr.を監督として優勝に導いた湊川誠隆さんは「プラスが大きい」と大会の意義を感じている。ジュニアを目指す子やその保護者にも聞いてほしい――。選ばれることが全てではない、と。

 年末に開催されている「NPB12球団ジュニアトーナメント」は、「プロの登竜門」と言われる。2005年に始まり、これまでに西武の森友哉捕手や阪神の佐藤輝明内野手ら70人のプロ野球選手が誕生している。普段は別々の少年野球チームでプレーする小学5、6年生が各球団のセレクションを受け、メンバーが決まる。

 地域トップレベルの選手が集まるセレクションを突破するのは簡単ではない。合格者の10倍以上の落選者が出る。少年野球の指導者や保護者の中からは大会のあり方に疑問を投げかける声も上がっているが、湊川さんは「落選する子どもたちがかわいそうという声を聞いたことはありますが、それ以上に子どもたちにも野球界にもプラスの面が大きいです。間違いなく、マイナスではありません」と力を込める。

 愛知・東邦高から慶大を経て、中日で内野手としてプレーした湊川さんは現役引退後、2016年から昨年まで中日ドラゴンズJr.の監督を務めた。昨年の大会を含め、これまでに優勝2回、準優勝1回の成績を残している。大会の意義について「子どもたちはプロと同じユニホームを着て、ホテルからバスで球場に向かうプロと同じ経験をすることで、プロ野球選手をイメージできます。夢に近づく大切な役割と捉えています」と話す。そして、大会がメンバーに入った子どもたちだけではなく、選ばれなかった子の成長にもつながると考えている。

「落選した選手は全国のトップレベルを知って、中学では選ばれた選手よりも活躍するという意気込みを持てばレベルアップできます。メンバーに入った選手も入らなかった選手も、ここで野球を完結するわけではありません。通過点です。野球への取り組みを考える機会になると思っています」

 元プロ野球選手や指導者ら各分野の専門家が野球の上達につながる知識や技術を動画で解説する「TURNING POINT」で、「NPB12球団ジュニアトーナメント」を目指すメリットについて語った湊川さん。他にも、セレクションに合格するポイントなどを明かしている。

(間淳 / Jun Aida)

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