U18侍ジャパンに高まる警戒感 腹の探り合いも…敵国「世界1位が全てを物語る」

前回大会は佐々木朗希&奥川恭伸を擁するも5位どまり

 毎年、世代最強の布陣を組んで挑むが、木製バットや大学1年生の世代までを選出する他国に苦しみ、世界一を成し遂げることができなかった日本代表。2019年に韓国で行われた前回大会では、岩手・大船渡の佐々木朗希投手(現ロッテ)、石川・星稜の奥川恭伸投手(現ヤクルト)ら、のちに20人中13人がプロ入りし、そのうち6人が1位指名を受ける錚々たるメンバーで挑んだ。しかし、スーパーラウンドで、オーストラリア、韓国、台湾に敗れ、5位に終わった。

 今大会も、香川・高松商の浅野翔吾外野手や抑え候補の滋賀・近江の山田陽翔投手以外にも、守備力に定評がある大阪・履正社の光弘帆高内野手や福島・聖光学院の赤堀颯内野手らがメンバー入り。また、追加で変則トルネード左腕の高知・明徳義塾の吉村優聖歩(ゆうせふ)投手を招集するなど、“超高校級”はいないものの、攻守にバランスの良い選手が名を連ねている。

 試合は7回制で、先発投手が降板後に指名打者で出場し続けることができる通称“大谷ルール”が採用されるなど、ルールも大きく変わる。馬淵監督も代理で通訳を務めた日本高野連・宝馨会長を通じ「今回はナンバーワンに」と意気込んだ。世界からの警戒を乗り越え、悲願の初優勝を目指す。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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