佐々木朗、宮城ら飛躍の裏で わずか3年で戦力外の有望株も…2019年侍U-18の“現在地”
佐々木朗希は完全試合達成、奥川恭伸は故障で1登板止まり
オリックスの宮城大弥投手は30日に神宮球場で行われた「SMBC日本シリーズ2022」第7戦で5回3安打無失点と好投。プロ初の中4日をものともせず、シリーズ初勝利を挙げ、チームの1996年以来26年ぶり5度目の日本一(阪急時代を含む)に貢献した。宮城は2019年に行われた「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で侍ジャパンU-18の一員として活躍したひとり。2019年ドラフトでプロ入りしたメンバーが徐々に頭角を現す中、今季限りでユニホームを脱ぐ選手も。ここでは2019年に侍ジャパンU-18でプレーした選手たちの「現在地」を見ていきたい。
2019年ドラフトは「令和の怪物」とも称されるロッテ・佐々木朗希投手、ヤクルト・奥川恭伸投手に注目が集まった。西武、楽天、ロッテ、日本ハムの4球団が1位指名した佐々木は初の開幕ローテに入り、4月10日のオリックス戦では28年ぶり史上16人目の完全試合を達成。プロ野球新記録の13者連続奪三振、プロ野球記録に並ぶ1試合19奪三振もマークした。今季20試合登板、9勝4敗、防御率2.02をマークした。
一方、巨人、阪神、ヤクルトの3球団が競合した奥川は3月29日の巨人との本拠地開幕戦で4回1失点。翌30日に出場選手登録を抹消され、その後は登板機会はなかった。浅田将汰投手はDeNAドラフト7位でDeNA入りしたが、1軍の登板機会はなく、10月16日に戦力外通告。19日に今季限りで現役を引退することを発表した。
2019年ドラフト1位で阪神入りした西純矢投手は14試合に登板し、6勝3敗、防御率2.68をマークし、飛躍のきっかけをつかんだ。同じくドラフト1位でDeNA入りした森敬斗内野手は開幕から出遅れたものの、6月上旬に1軍昇格。自己最多61試合出場して打率.234、2本塁打、6打点、5盗塁を記録した。
中日1位の石川昂弥内野手は開幕1軍入りしたものの、5月末に左膝を負傷。7月に左膝の前十字靭帯再建手術を受けた。今季は37試合出場で5本塁打だった。巨人の5位・山瀬慎之助捕手は3年目で初の開幕1軍入り。8試合に出場した。
2019年侍ジャパンU-18のメンバーは来季がプロ4年目のシーズンとなる。大学へ進学した選手たちもプロへ入ってくる。どのような道を歩んでいくのだろうか。
(Full-Count編集部)