日本ハムへのトレードは吉か凶か 明暗浮彫り…元MVP復活ならず、元Gドラ1は開花

日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

元西武・木村文紀は2年間で61試合出場…昨季途中加入の谷川は戦力外

 今季は最下位に終わった日本ハムが、オフに入り積極的に動いている。10日には石川亮捕手とオリックス・齋藤綱記投手との1対1のトレードを発表。早くも3件目のトレード成立となった。過去にも大胆なトレードを敢行してきた日本ハム。近年の成果はどうだろうか。獲得した選手の“貢献度”を検証する。

 2021年8月に西武との2対2のトレードで加入したのは木村文紀外野手と佐藤龍世内野手。2006年高校生ドラフト1巡目で西武入りした木村は、プロで投手から外野手に転向し、2019年には130試合に出場した。日本ハム入り後は昨季が23試合で打率.103、今季も38試合で打率.179、と苦戦している。佐藤は今季37試合で打率.115。今月2日に西武・山田遥楓内野手とのトレードが発表され、古巣に出戻りした。2021年4月に阪神から金銭トレードで加入した谷川昌希投手は今季9登板に終わり、今オフに戦力外通告を受けた。

 2021年開幕前に楽天から加入した池田隆英投手は今季、4登板で1勝どまり。2011年ドラフト1位でロッテに入団した藤岡貴裕投手は、2018年途中に岡大海外野手とのトレードで加入。2年間で6登板に終わり、2019年途中には巨人へトレードされた。

 2006年高校生ドラフト1巡目で、2012年にMVPに輝いた吉川光夫投手は2016年オフに巨人へ移籍。2019年途中に復帰したが、日本ハムでは同年4試合、2020年は5試合登板に終わり、オフに金銭トレードで西武に移籍した。うまくいかなかった場合はその後“再放出”されるケースが目立つ。

宇佐見は自己最多81試合出場、谷内はキャリアハイの41安打をマーク

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY