捕手3人同時FA…初の珍事の可能性も 森、伏見、嶺井の“シャッフル”はあるのか?

DeNA・嶺井博希、西武・森友哉、オリックス・伏見寅威(左から)【写真:荒川祐史】
DeNA・嶺井博希、西武・森友哉、オリックス・伏見寅威(左から)【写真:荒川祐史】

3選手は今季所属球団で、捕手では最多出場している

 日本野球機構(NPB)は10日、2022年度のフリーエージェント(FA)宣言選手を公示。8選手が宣言したが、その内3選手が捕手だった。西武・森友哉、DeNA・嶺井博希、オリックス・伏見寅威の3捕手はそれぞれどのような決断を下すのか。3人全員が他球団に移籍すれば初のこととなる。

 同一年に複数の捕手がFA移籍した例としては、2008年の相川亮二(横浜→ヤクルト)と野口寿浩(阪神→横浜)、2010年の藤井彰人(楽天→阪神)と細川亨(西武→ソフトバンク)、2013年の鶴岡慎也(日本ハム→ソフトバンク)と山崎勝己(ソフトバンク→オリックス)、2017年の大野奨太(日本ハム→中日)と鶴岡慎也(ソフトバンク→日本ハム)の例がある。今回、同一年で3人の捕手が他球団に移籍すれば初めてとなる。

 複数が移籍した4例の内、3球団(2008年の横浜、2013年のソフトバンク、2017年の日本ハム)が、流出した捕手の代わりに、FAで新たに人材を確保している。捕手は、なかなか替えのきかない特殊なポジションだけにこうしたことも起きるようだ。

 今回も同様のことが起きる可能性がある。今季の西武は森が捕手で83試合に出場、柘植世那が42試合、古賀悠斗は26試合だった。オリックスは伏見の75試合が最多で、若月健矢の65試合、頓宮裕真の34試合と続いた。DeNAは嶺井が90試合で、戸柱恭孝が57試合、伊藤光が36試合、山本祐大が17試合だった。3球団とも“主軸捕手”が抜ければ一大事。補強を検討するのは必然の流れで、3球団による捕手入れ替えの可能性も考えられる。

 11日から他球団を含む交渉が解禁になる。果たして3人の捕手はどんな決断を下すか。3球団がそれぞれ“穴埋め”をする珍現象が起きるのか、はたまた別の球団が獲得するのか、注目される。

(Full-Count編集部)

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