菊池涼介に迫り来る“GG賞陥落”の危機 一気に縮まった票差…データで顕著な変化

年々狭まる守備範囲…それでも“忍者美技”は健在

 打球処理による貢献を測る「RngR(打球処理による貢献)」では、ひとつの“分岐点”が浮かび上がる。どのゾーンの打球をどれだけアウトにしたかを得点換算した指標で、広い範囲の打球をアウトにすれば数字が伸びやすく、そのまま守備範囲の広さを表す。

 DELTAが集計を始めた2014年以降、菊池は11.6、8.9、5.1とプラスながら右肩下がりに。そして2017年に-3.6とマイナスに転じた。2018年以降はプラスとマイナスを行ったり来たりだが、2019年の2.7が最高。明らかに守備範囲は狭くなっている。

 それでも要所で見せる“忍者美技”はやはり今季も健在で、名手のイメージは根強い。33歳を迎える来季、データ上でも盛り返すのか、ついに山田が悲願を果たすのか、それとも吉川ら“第3の男”が奪取するのか……。熱いセの二塁から目が離せない。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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