抱いた「ドラ2の悔しさ」 西武の頭脳派・佐藤隼輔が向き合う“ダメだった自分”

1年目は12試合で3勝4敗、防御率4.60の成績に終わった【写真:荒川祐史】
1年目は12試合で3勝4敗、防御率4.60の成績に終わった【写真:荒川祐史】

卒論テーマは「投球能力向上に関する事例的研究」

 卒業論文のテーマは「投球能力向上に関する事例的研究」。下級生の時と4年生の時の投球フォームの変化と結果の比較、数値の違いを考察した。プロでもその分析力を生かしている。

 3月29日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初勝利。中6日で迎えた4月5日の楽天戦(楽天生命パーク)で2連勝を目指したが、3回5失点で降板した。すぐに課題は明白になった。

「楽天は左打者が多いですが、左打者に対しての攻め方が一辺倒でした。それからは、あまり投げていなかったチェンジアップを投げたり、インコースにしっかり投げたり、左打者に対する攻め方は克服できたのかなと思います。カーブの精度を高め、2巡目、3巡目の投球のバリエーションを増やすことも意識しました」

 一方で、直球は通用するという手応えも。「変化球の精度を高め、よりストレートが生きるように、来シーズンはしっかり結果を残したいと思います」と前を向く。結果を淡々と分析し、課題に取り組む。その反面、秘めた闘志は熱い。「ゆくゆくは球界を代表するピッチャーになりたい」との目標を掲げ、2年目に向かう。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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