「態度悪い」、担当Dに「タメ口」 元オリ左腕が戦力外特番で炎上した“舞台裏”

キャンプ歴31年間の知識を生かした「ギアショップ」の開業を目指す海田智行さん【写真:橋本健吾】
キャンプ歴31年間の知識を生かした「ギアショップ」の開業を目指す海田智行さん【写真:橋本健吾】

番組ディレクターとの信頼関係が生んだタメ口「素の自分を出せたと思っています」

 約1か月の取材に同行する“パートナー”にも恵まれたという。カメラを回すディレクターが同年代で取材中は何度も食事を共にした。海田氏がキャンプ好きということを知ると「山に一緒に行きましょう。焚火をしながらの絵は絶対に映えますよ」と、取材場所を手配し2人でテントに泊まるほどだった。

「多少のストレスを感じるかな? と思っていたのですがディレクターがめちゃくちゃ良い人で。本当に僕自身もやりやすくて人に恵まれました。素の自分を出せたと思っています」

 番組内ではディレクターにタメ口で話す姿、自宅のソファでくつろぐ様子が放送され、SNS上では「態度が悪い」「なんでタメ口なんだよ」とコメントが殺到した。だが、ドキュメンタリーを撮りたい番組側と海田氏の信頼関係があったからこそ生まれた作品。そこを批判するのは、違っているようにも思えた。

 また、阪神から年俸700万円で打撃投手のオファーを断ったことにも「バッピを軽視している」と多くの批判が寄せられていたが、これは完全にお門違い。

 当時の海田氏はトライアウトを受け、現役続行を目指してたから断るのは当たりの話だ。金額ではなく“現役”が最優先。たとえ700万円以下でも他球団からオファーがあれば喜んで入団していたと、本人も語っていた。

「同じ経験をしてきていない他人に何を言われても心に響くことはない」

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