プロ0勝でも…球団と新庄監督の「意見が一致」 田中正義を“6年越し”で獲得した背景

入団会見に臨んだ日本ハム・田中正義(左)と稲葉篤紀GM【写真:町田利衣】
入団会見に臨んだ日本ハム・田中正義(左)と稲葉篤紀GM【写真:町田利衣】

鷹へFA移籍した近藤健介の人的補償で日本ハム加入の田中正義が入団会見

 ソフトバンクにFA移籍した近藤健介外野手の人的補償で日本ハムに加入した田中正義投手が15日、千葉県鎌ケ谷市内で入団会見を行った。日本ハムにとっては2016年に1位入札も、5球団競合となり抽選に敗れた“かつての恋人”。6年越しの獲得に至った理由を、会見に同席した稲葉篤紀GMが明かした。

 引き締まった表情の田中正義は「6年間苦しんだ自分を高く評価していただいて光栄だと思っていますし、うれしく思っています。今年こそはという強い気持ちもありますし、順調にトレーニングも積めているのでいい1年にしたいと思っています」と意気込み。その姿に、稲葉GMは「好青年ですね。顔つきもいいですし、楽しみです」と頬を緩めた。

 剛腕のポテンシャルは誰もが知るところ。しかし相次ぐ怪我で発揮する機会は少なかった。プロ1年目は1軍登板なし。2年目にデビューも、ここまでのキャリアハイは2021年の18試合登板。6年間で34試合登板にとどまり、初勝利はいまだ手にできていない。

「アマチュア時代から非常に評価が高く、2016年にはドラフト1位指名させていただきました。その後もずっと田中正義選手の評価は変わりません。むしろもっともっと伸びしろがあると思っています」と稲葉GMは言う。

創価大時代に日本ハム2軍を圧倒「あの頃のようなボールを…」

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