かつての主力も下降線…待つのは再起か崖っぷちか “背水6選手”の現在地は?

日本ハム・宮西尚生(左)とオリックス・T-岡田【写真:荒川祐史】
日本ハム・宮西尚生(左)とオリックス・T-岡田【写真:荒川祐史】

怪我や不振を乗り越え“復活”が期待されるパ6選手たち

 鮮やかな復活劇を期待されるパ・リーグの選手を各球団から1選手ずつリストアップ。かつて主戦力だった彼らの巻き返しが、2023年シーズンを面白くする。

○宮西尚生投手(日本ハム)

 ルーキーイヤーの2008年に50試合に登板すると、その後もフル回転し、パ・リーグ記録となる「プロ入りから14年連続の50試合登板」を達成した。現在もNPB史上最多の通算380ホールドという前人未到の記録を更新中だ。2016年、18年、19年と3度最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得するなど、実績十分。ただ、昨季は不調と故障離脱が重なり、プロ入りから続けていた50試合以上登板の記録も14年で途切れた。復活を期す今季は豊富な経験や巧みな投球術を生かし、さらなる金字塔を打ち立ててほしい。

○茂木栄五郎内野手(楽天)

 新人年の2016年に遊撃のレギュラーをつかみ、117試合に出場。打率.278、7本塁打、40打点、11盗塁の好成績を残し、新人王投票でも2位に入る印象的な活躍を見せた。翌年2017年には自己最多の17本塁打を放ち、OPSも.867と高い数字をマーク、2019年は141試合に出場して打率.282、13本塁打を記録するなど、順風満帆なプロ野球生活だった。2021年は2年ぶりに規定打席に到達。だが、昨季はキャリアワーストの打率.223と厳しいシーズンに。中日からトレード移籍で阿部寿樹内野手が加入したことで内野争いは激化が予想される。

○中村剛也内野手(西武)

 2008年に46本のアーチを描き、自身初の本塁打王を獲得。翌年2009年には本塁打と打点の2冠に輝くなど“おかわりくん”は球界屈指のスラッガーとして、驚異的な活躍を披露していく。2011年は統一球導入の影響で球界全体の本塁打数が減少する中、リーグ全体の1割以上を占める48本塁打を放ち、本塁打、打点の2冠王に。歴代3位となる通算6度の本塁打王、同6位タイとなる4度の打点王に加え、通算454本塁打、1302打点の数字は、いずれも現役選手の中では最多だ。ただ、昨季は打率.196、OPS.597と本来の姿とは遠い成績に。40歳を迎える今季は“再復活”を果たせるか。

元侍サブマリンも再浮上を狙う

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