かつての主力も下降線…待つのは再起か崖っぷちか “背水6選手”の現在地は?

元侍サブマリンも再浮上を狙う

○田村龍弘捕手(ロッテ)

 高卒2年目だった2014年から出場機会を増やし、翌2015年に117試合に出場するなど正捕手の座を掴む。課題とされていた打撃面も成長を見せ、2016年には打率.256を記録してベストナインを受賞。しかし、2019年から100試合、92試合、70試合と、徐々に出場機会が減少。昨季は出場わずか2試合と、キャリア最少にとどまった。昨季中にFA権を取得したが、行使せずにロッテ残留。吉井理人新監督の就任に伴い、松川、佐藤都らとの正捕手争いは再び横一線となりうる状況だ。

○T-岡田外野手(オリックス)

 高卒5年目の2010年に33本塁打を放ち、22歳の若さで本塁打王を獲得。2014年には24本塁打、OPS.824をマークし、2017年には7年ぶりとなるシーズン30本塁打を放つなど、和製大砲として活躍を続けた。2021年は、25年ぶりVに向け天王山となった9月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)で守護神益田から起死回生の逆転3ランを放つなど、17本塁打を記録。逆転優勝に大きく貢献した。ただ、昨季はわずか36試合の出場で1本塁打に終わり、リーグ連覇と悲願の日本一に貢献できず。苦しい時期からチームを支えてきたベテランの復活が待望される。

○高橋礼投手(ソフトバンク)

 プロ2年目の2019年に先発ローテに定着し、規定投球回に到達して12勝をマーク。新人王に輝き、プレミア12では日本代表入りも果たすなど、速球派のアンダースローとして脚光を浴びた。2020年は中継ぎに転向し、勝ちパターンの一角として23ホールドを記録。しかし、2021年以降は安定感を欠き、昨季は4試合の登板で防御率13.50と厳しい数字に。来季こそは本来の投球感覚を取り戻し、完全復活を果たせるか注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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