日本なら好契約も…競争を選択 筒香嘉智、米挑戦の中で見つけた“失敗”より怖いもの

諦めずに続ける挑戦「どんどん失敗した方がいい」

 20日(日本時間21日)から始まるスプリングトレーニング。自分の置かれた立場は十分理解しているが、向かう心は凪(なぎ)の状態だ。変に肩に力を入れて前のめりになるのではなく、「いい位置にいれば前後左右が見えると思う。自分がその位置にいることが大事」。視野を広く持ち、やるべきことに専念すれば結果は出るという自信がある。

 憧れの舞台で活躍するという目標に向かって挑戦し続ける。ここまでの3年を“失敗”と見る人もいるだろうが、それはそれで構わない。穏やかな笑みを浮かべると「人生そんなに上手くいくことばかりじゃないですし、重ねた年齢も上手いこと使いながらやっていけたらいいと思います」と言葉を続けた。

「人生における成功の定義なんてどこにもない。いっぱい失敗して、いっぱい学んで、また新たなものを作っていけばいいと思います。だから、失敗の種類は色々とありますけど、誰かに迷惑を掛けることを除けば、気にせずどんどん失敗した方がいいんじゃないかと思います。挑戦しないで失敗もしない。その怖さの方がよほど大きいですね」

 日本では本塁打王、打点王にも輝いた男が、泥臭く歩み続ける目標達成の道。その挑み続ける姿から力強いメッセージを感じる人も多いはずだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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