栗山ジャパンは「人と人の距離が凄く短い」 不可欠な一体感生む“ダルビッシュ語録”

若き日からの変化…「1人の人間として見てくれる」夫人の存在

「以前は自分も神経質でした。36歳になり野球の最後の日になるかもしれないと実感した時、いろいろなことが晴れていった」

 ダルビッシュもかつては、宮城・東北高時代から全国区のスターとして騒がれ、四六時中人目にさらされることにイライラしたことがあった。しかし今は「全く気にならない。自分がやらなければいけないことに集中できています」とキッパリ。精神的に成長を遂げたきっかけは、「年齢を重ねるごとにだんだん変わってきましたが、大きく変わったのは、去年です」と明かす。36歳になり「これから先、長く現役を続けられる保証はない。怪我をして、たとえばトミー・ジョン手術となれば、どこからも契約をいただけないかもしれない」と野球を辞めなければならない日のことを考えたという。

 結果的には昨季終了後、パドレスと望外の6年契約を締結。一気に42歳のシーズンまで保証された形になったが、残りの現役生活を1日1日、大切にかみしめる心境に変わりはない。ファンや後進の選手に何かを残そうとする言動も、そこから来ている。

「結婚すると、自分の一番最初の役割は夫。父親が2番目に来て、その後が野球」

 ダルビッシュの精神的な成長を語る上では、聖子夫人の存在も欠かせない。スターとして何かと特別視される中、周囲との接し方について「自分はずっと妻に1人の人間として見てもらっているので、そういうところで少しずつ習ってきたのだと思います」と述懐する。

 上記の言葉について、「父親」より「夫」が上に来る理由を聞かれると、「もちろん子どもたちもかわいいですけれど、子どもたちも(夫婦の)関係を見ている。子どもたちにも、一番近い人を大事にしてほしいですし、そのためには言葉で言うより、そういう環境に置いてあげた方がいい」と説明。その上で「単純に、自分は妻が好きということです」とのろけた。

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