取材中の岡本和真へイタズラ 侍戦士が語る大谷翔平の素顔「クラブハウスの中心」

WBC侍ジャパン・大谷翔平【写真:ロイター】
WBC侍ジャパン・大谷翔平【写真:ロイター】

160キロ超の剛速球に魔球スライダーも…甲斐は証言「物凄い考えている」

 ただいるだけでもナインの励みとなっているのも事実。1次ラウンド4試合で4番を任された村上宗隆内野手(ヤクルト)は、大谷のいる打線の中心を任されることについて、「すごくモチベーションになります。僕しか打ったことのない打順なので。しっかり、これからもそこを打てるように頑張りたいと思います」。ここまで14打数2安打の打率.143、0本塁打、2打点。決して本調子でないものの、大谷を後ろを打つことへの“こだわり”もあるようだ。

 投手では160キロを超える剛速球に空振りを取れるスライダー、スプリットを持つ。バッテリーを組む甲斐拓也捕手(ソフトバンク)は「見ての通り。素晴らしいと思います。打者から見たら物凄いなと思います」と語るが、頭を使った投球も印象に残ったようだ。「やっぱり物凄い考えながら投げている。そこはお互いにしっかり表現していければと思いますし、物凄い考えている」。この日のブルペンではエンゼルスの同僚デビッド・フレッチャー内野手の対策についても早速話し合ったという。

 16日の準々決勝から負けたら終わりの一発勝負。多くてもあと3試合、長くてもあと1週間だ。大谷は「素晴らしい選手たちが集まってくれて、良い試合ができれば。勝ち負けは付きものだとは思うんですけど、その中で自分たちの野球を各国ができれば、素晴らしい大会になるんじゃないかなと思っています」と語っていた。異次元プレーを見せる二刀流との共闘が、侍ジャパン、そして日本球界の財産となる。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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