セは燕と阪神ドラ1の“一騎打ち”、パは日本ハムに大本命…専門家が占う新人王争い

日本ハム・金村は「コントロールも、ボールのキレも素晴らしい」

 一方、パ・リーグは「日本ハムの金村(尚真投手=富士大)が本命だと思います」とキッパリ。「コントロールも、ボールのキレも素晴らしい。これほど完成された新人を見るのは久しぶりです」と野口氏は絶賛する。金村も吉村同様、開幕3戦目の楽天戦(2日、エスコンフィールド)の先発を任され、6回2安打6奪三振1失点の快投を演じたが、勝ち負けは付かなかった。最速150キロのストレートをはじめ、カーブ、スプリット、カットボール、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球も駆使。新人らしからぬ安定感を見せた。

 ドラフトでは、この金村が日本ハムの2位指名で、1位は投打二刀流の矢澤宏太投手(日体大)。矢澤も1日と2日に「1番・右翼」でスタメン出場し、野手として打率.167(6打数1安打)のスタートとなった。また、プロ初登板で開幕投手を務めたオリックスの高卒3年目・20歳、山下舜平大投手にも、新人王資格がある。西武を5回1/3、4安打7奪三振1失点に抑えながら、初白星は付かなかったが、最速157キロを計測するなどスケールの大きさを感じさせた。この2人も、金村を脅かす存在になるかもしれない。

 新顔の活躍が球界の活性化につながるのは間違いない。今年も高いレベルの候補者が続出し、熾烈な争いが展開されることを期待したい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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