藤浪晋太郎は「自分に勝てていない」 ロッテ監督時にトレード模索…井口資仁氏が分析

アスレチックス・藤浪晋太郎【写真:Getty Images】
アスレチックス・藤浪晋太郎【写真:Getty Images】

吉田は開幕後に一時打率低迷も…24日に2本塁打、25日は3安打の活躍

 メジャーでは開幕から3週間が経過。各チームが20試合以上を戦い終え、投手も野手も一定程度の試合出場を重ねた。日本人選手を見ると、エンゼルス・大谷翔平投手が投げては無傷の3勝、打っても5本塁打と大活躍。ブルージェイズ・菊池雄星投手、メッツ・千賀滉大投手も3勝無敗と揃って好投すれば、カブス・鈴木誠也外野手は打率3割超をキープしている。

 その一方、開幕から本来の打撃を発揮できずにいたのが、レッドソックス・吉田正尚外野手だ。23日(日本時間24日)ブルワーズ戦では満塁弾を含む2発6打点、翌24日(同25日)のオリオールズ戦では3打数3安打の活躍で復調の兆しを見せている。日本では対戦相手の主軸として苦しめられながらも、その実力を「正尚は完璧に近い打者」と大絶賛する野球評論家の井口資仁氏は吉田の現状をどう見るのか。また、ロッテ監督時代にはトレードでの獲得も検討したというアスレチックス・藤浪晋太郎投手についても語った。

◇◇◇◇◇

 ようやく正尚らしい打撃が出ましたね。ブルワーズ3連戦の最終日に出た2本塁打は、どちらもリラックスした構えから力感のないスイングで運んだアーチでした。ここ2試合くらいはだいぶ自然体で打席に立てている感じがします。それまでは相当力んでいるであろう感じが伝わる構えでした。

 大型契約を結んだプレッシャー、開幕で4番打者を任された緊張感があったのか、思った以上に自分自身でストライクゾーンを広げてしまい、強引にバットを振っているところがありました。本来であれば、選球眼が良く、際どいボールはあまり振らない打者。カウントが良くなったところで、甘いコースに来たボールをフルスイングで仕留めるのが持ち味ですが、今季は初球からドンドン振っている感じでしたね。

日米の違いはタイミングのとり方「スイングを変える必要はまったくない」

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