U-12の活動が「中学・高校につながるように」 侍Jでコーチ…高校教師が選手に求める自覚

侍ジャパンU-12代表の古賀友耀コーチ(左)と長竹志郎コーチ【写真:片倉尚文】
侍ジャパンU-12代表の古賀友耀コーチ(左)と長竹志郎コーチ【写真:片倉尚文】

U-12侍J井端監督を支える長竹志郎、古賀友耀コーチ

「第7回 WBSC U-12ベースボールワールドカップ」(7月28日~8月6日、台湾・台南市)で大会初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表。井端弘和監督(元中日、巨人)、吉見一起投手コーチ(元中日)に加え、2人のコーチがチームをサポートする。その1人は高校野球の元監督。「中学、高校につながるように教えていきたい」と力を込める。

 34歳の長竹志郎コーチは2019年度まで栃木・宇都宮白楊高で野球部の監督を務めた。その後は栃木県の職員などを歴任。その際に宇都宮リトルシニアで指導した縁などもあり、今大会はアシスタントコーチを務めることになった。今年度から宇都宮中央高で教鞭を取る。

「このカテゴリーを指導することで、高校での指導にも生きると思いました。井端監督がやりやすいようにサポートし、世界一になれるように全力を尽くしたいです」。17日に都内で行われた最終トライアウトでは指揮官や吉見コーチから意見も求められた。「懐の深さを感じました」と語る。

 優勝に向け、長竹さんが重視するのは試合までの過ごし方。「選手たちがプレーに集中できる環境を整えたい。日の丸を背負う自覚と責任を持って行動してほしいですね」。今回は国内で3日間の事前合宿を行って台湾入りする予定。こうした時間を有効に使って戦う集団形成に力を注ぐ考えだ。

 また、「中学、高校につながるように、人としてというところも伝えられれば」とも語る。12歳以下の子どもたちが過ごす団体生活。短期間とはいえ規律や責任も求められる。長竹さんとともにコーチを務める古賀友耀さん(ポニー佐賀ビクトリー)も「しっかりサポートしていきたい」と意気込みを語った。監督をサポートし、選手たちをフォローする。2人のコーチは重要な役割を担うことになりそうだ。

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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